「のどぐろ」と書いてあればいいわけじゃない。出雲の夜は、脂質10%超えの「どんちっち」で、白身のトロにとろける

山陰グルメコンシェルジュ・タツヤ

この記事の著者:山陰グルメコンシェルジュ・タツヤ

元鮮魚バイヤー。山陰の漁港に通い詰めた目利きで、「せっかくの旅行でハズレを引かせたくない」をモットーに、本物の店だけを厳選紹介しています。

 

奥様との久しぶりの出雲旅行。

「せっかく来たんだから、美味しいのどぐろを食べさせたい」と意気込んでいるものの、お店選びに迷っていませんか?

「のどぐろ」と看板に書いてあっても、実はピンキリです。

観光地価格の冷凍モノが出てきて、脂も乗っておらずパサパサ…なんてことになったら、せっかくの旅行が台無しですよね。

「のどぐろなんて、どこで食べても一緒でしょ?」もしそう思っているなら、あなたはまだ本当ののどぐろに出会っていません。

口に入れた瞬間、体温で脂が溶け出し、濃厚な旨味が広がる…。

あの感動は、「本物」でしか味わえないんです。

この記事では、元鮮魚バイヤーの私が、脂質10%超えのブランド魚「どんちっちノドグロ」を味わえる名店と、その一番美味しい食べ方を伝授します。

奥様をエスコートする準備はいいですか?


なぜ「白身のトロ」と呼ばれるのか?数字で見る「どんちっち」の実力

まず、店選びの基準となる「どんちっちノドグロ」について解説します。

これは、島根県浜田市が誇るブランド魚なのですが、ただ名前がついているだけではありません。

「脂質含有量10%以上」という、厳しい数値基準をクリアしたものだけが名乗れる称号なのです。

脂質含有量比較グラフ

一般的なのどぐろの脂質は数%〜10%程度ですが、どんちっちは平均して15%以上、高いものでは30%を超えることもあります。

まさに「白身のトロ」。この基準を知っていれば、店選びで失敗することはありません。

メニューに「どんちっち」の文字があるか、まずはそこを確認してください。


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究極の選択「刺身 vs 塩焼き」。元バイヤーが教える一番旨い食べ方

店に入ってメニューを開くと、必ず迷うのが「刺身にするか、塩焼きにするか」です。

元バイヤーとしての結論は、「迷ったら両方(またはハーフ&ハーフ)」です。

なぜなら、楽しみ方が全く違うからです。

刺身なら「焼き霜造り」一択

のどぐろの脂は、皮と身の間に一番多く含まれています。

だからこそ、皮を引かずにバーナーで炙った「焼き霜造り(やきしもづくり)」で提供する店は信頼できます。

香ばしい皮目と、熱で溶け出した脂が絡み合い、口の中でとろける食感は刺身でしか味わえません。

塩焼きは「脂のジュース」

一方、塩焼きは加熱することで脂が活性化します。

箸を入れた瞬間、ジュワッと溢れ出す脂は、もはや「ジュース」。

パリッとした皮と、ふっくらした身、そして溢れる脂のハーモニーは、焼き魚の概念を覆す美味しさです。


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出雲市駅周辺で選ぶならこの2軒。大人のデートに使える「本物」の居酒屋

それでは、出雲市駅周辺で「どんちっち」を扱っており、かつ大人のデートにふさわしい名店を2軒厳選してご紹介します。

1. 専門店ならではの品揃え「のどぐろ日本海」

「とにかくのどぐろ尽くしでいきたい」という方にはこちら。

その名の通り専門店で、「どんちっちノドグロ」の取扱店として認定されています。

刺身、塩焼きはもちろん、しゃぶしゃぶや煮付けまで、あらゆる調理法で楽しめます。

個室もあり、落ち着いて食事を楽しみたい夫婦に最適です。

🐟 のどぐろ日本海
ジャンル:居酒屋(海鮮・魚料理・のどぐろ専門)
所在地:島根県出雲市今市町1271-5
最寄駅:JR山陰本線・電鉄出雲市駅から徒歩約2分
営業時間:16:30〜22:30(ラストオーダー22:00)
定休日:不定休 ※事前確認推奨

2. 地元の食通が通う隠れ家「ツバメヤ」

「雰囲気も重視したい、創作料理も食べたい」という方にはこちら。

古民家を改装したようなおしゃれな内装で、女性ウケも抜群。

のどぐろの塩焼きは絶品で、地元の食通も唸るクオリティです。

のどぐろ以外の島根食材を使ったメニューも豊富で、飽きさせません。

🐙 ツバメヤ
ジャンル:居酒屋/海鮮料理・地域料理
所在地:島根県出雲市今市町651
最寄駅:JR出雲市駅・一畑電鉄出雲市駅から徒歩約5分
営業時間:15:00〜22:00(ラストオーダー21:30)
定休日:基本なし(年末年始のみ休み)


最高の夜を演出する。のどぐろに合わせたい島根の地酒ペアリング

美味しい魚には、美味しいお酒が欠かせません。

のどぐろの濃厚な脂には、それに負けない力強い日本酒が合います。

おすすめは「王祿(おうろく)」

松江市の酒蔵が造る「王祿」は、しっかりとした酸味と旨味が特徴。

のどぐろの脂をスッと切ってくれるキレの良さがありながら、旨味の余韻を広げてくれます。

女性には「李白(りはく)」

松江の「李白」は、華やかな香りとふくよかな味わいが特徴。

刺身(焼き霜)に合わせて飲むと、上品な甘みが引き立ちます。


まとめ:本物の味は、旅の記憶に刻まれる。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

「本物ののどぐろ」を食べるイメージは湧きましたか?

「のどぐろ」と書いてあればいいわけではありません。

産地と質にこだわった「どんちっち」を選び、最高の調理法で味わう。

それは単なる食事ではなく、出雲という土地の豊かさを体感する「体験」です。

最高の店と最高の食べ方を知ったあなたなら、きっと奥様を喜ばせることができるはずです。

出雲の夜が、お二人にとって忘れられない思い出になりますように。


参考文献