「一度は訪れてみたい」と多くの人が憧れる出雲大社(いずもおおやしろ)。
しかし、車椅子利用者や介助が必要なご家族にとって、「段差が多そう」「どこに駐車すればいい?」と不安を感じる方も少なくありません。
実は、出雲大社ではバリアフリー対応が少しずつ整備されており、事前に情報を押さえておけば安心して参拝することができます。
本記事では、2025年最新の情報をもとに、車椅子での出雲大社参拝をスムーズにするためのルートや設備をご紹介します。
出雲大社のバリアフリー状況まとめ
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拝殿までのルートと段差
出雲大社の正式な参拝ルートにはいくつかの階段がありますが、南神門の右手側にはスロープが設置されており、車椅子でも拝殿の手前まで進むことが可能です。
階段を避けたルートでは、表参道を通らず駐車場側(東側)からアクセスする形になります。
完全フラットではないものの、砂利道を避ける舗装路もあり、移動は比較的しやすいです。
本殿への直接アクセスは不可
国宝にも指定されている本殿の周囲は段差が多く、車椅子での接近は困難です。
ただし、拝殿(参拝の中心施設)までは近づけるため、そこで正式な参拝を行う方がほとんどです。
駐車場・アクセス情報
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車椅子対応駐車場
① 出雲大社 参拝者大駐車場(上記マップ①):境内に最も近いルートで段差少なめ。台数は少ないため早めの到着が推奨。
② 出雲大社 思いやり駐車場(上記マップ②):障害者専用スペースあり(3〜4台分)、舗装あり、無料
公共交通機関の利用者へ
一畑電車の「出雲大社前駅」から徒歩10分。
駅から境内まではゆるやかな上り坂。
バスの場合は「正門前」バス停で下車。
点字ブロックや案内板の整備も進んでいます。
バリアフリー設備・トイレ・休憩所
車椅子の無料貸出し
車椅子の無料貸出しを行なっておりますのでお申し出下さい。
貸出し場所: 出雲大社社務所
貸出し時間: 午前8時30分~午後4時30分
※ 利用範囲は出雲大社境内のみとなります。
※ 台数に限りがございますのでご了承下さい。
車椅子対応トイレの場所
出雲大社境内の向かって左側トイレ(神楽殿の向かって右側):新しくてきれい。入口付近、トイレ内も広い
出雲大社 参拝者大駐車場内トイレ(上記マップ①駐車場内):スペースが広くてきれい
休憩できるスポット
- 神門通り沿いのカフェや茶屋:一部店舗にスロープあり(例:「出雲ぜんざい本舗」など)
- 境内のベンチスペース:日陰もあり、介助者と一緒に休憩可能
参拝時の注意点と介助のコツ
参拝作法について
車椅子利用時も基本の「二礼四拍手一礼」の作法を守ることができます。
拝殿前には車椅子で接近できるスペースがあるので、正面から丁寧に参拝可能です。
介助者が気をつけたいポイント
- 石畳の段差・傾斜:一部に細かい段差あり。電動車椅子よりも介助型の方が安心な場面も。
- 混雑時間帯の避け方:午前9時〜11時が混み合う傾向。朝早め(8時台)や午後2時以降がおすすめ。
- 写真・御朱印:写真撮影の場所に段差あり。御朱印は社務所前にスロープあり。
まとめ:車椅子でも安心して参拝できる神社へ
出雲大社は、伝統ある神社でありながら、車椅子利用者への配慮も少しずつ進んでいます。
拝殿までのアクセス、バリアフリー対応の駐車場やトイレ、介助者向けの配慮ポイントなどを事前に把握すれば、誰でも安心して神聖な参拝時間を過ごすことができます。
参拝前には出雲大社公式サイトや出雲観光協会の最新情報を確認することをおすすめします。
準備をしっかり整えて、快適な旅をお楽しみください。
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