【歌舞伎の聖地】出雲大社のすぐ西!出雲阿国ゆかりの「阿国寺・連歌庵」で歴史と文化に触れる旅

出雲大社の西、静かな山根通りに、歌舞伎の創始者としてその名を轟かせた「出雲阿国(いずもおくに)」ゆかりの草庵、阿国寺「連歌庵」がひっそりと佇んでいます。

出雲大社から稲佐の浜方面へ向かう道のりにあるこの地は、歌舞伎のルーツを巡る旅には欠かせないスポットです。

歌舞伎の始祖「出雲阿国(いずもおくに)」とは

出雲阿国(いずもおくに)は、安土桃山時代に「かぶき踊り」を創始し、後の歌舞伎の礎を築いた伝説的な人物です。

出雲大社の巫女であったとされ、その舞は京の人々を熱狂させ、「阿国は天下一」と称賛されました。

豊臣秀吉や徳川家康の御前でもその芸を披露したと伝えられ、日本の演劇史に燦然と輝く足跡を残しました。

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阿国寺「連歌庵」:晩年の阿国が過ごした静寂の地

華やかな舞台で一世を風靡した出雲阿国ですが、晩年は故郷の出雲大社へ戻り、尼僧「智月(ちげつ)」として静かに余生を過ごしたと伝えられています。

阿国はここで読経と共に連歌を嗜む日々を送ったことから、この草庵は阿国寺「連歌庵」と呼ばれるようになりました。

阿国寺-連歌庵1_20220705

連歌庵は、もともと中村町にありましたが、大火で焼失。

明治時代には廃仏毀釈によって取り壊されましたが、昭和11年(1936年)に「劇祖阿国会」によって現在の地に再建され、歌舞伎発祥の地として、その歴史を今に伝えています。

阿国寺-連歌庵2_20220705

庵内には晩年の阿国を偲ぶ「出雲阿国像」が安置されており、訪れる人々に静かな感動を与えます。

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周辺のゆかりの地も巡る

連歌庵を訪れた際には、ぜひ周辺に点在する出雲阿国ゆかりの地にも足を延ばしてみましょう。

これらの場所を巡ることで、阿国の生涯や歌舞伎の歴史をより深く感じることができます。

  • 出雲阿国の墓

    連歌庵からほど近い太鼓原(たいこばら)墓地には、歌舞伎界の名優たちも参拝に訪れる出雲阿国の墓があります。質素な自然石の墓は、華やかな生涯を送った阿国の晩年の姿を静かに物語っています。

    詳細はこちら(外部サイトへ移動します)

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    阿国塔

    歌舞伎の始祖である出雲阿国を称えるために建立された塔です。歌舞伎界からの寄付によって建てられ、阿国の功績を後世に伝える役割を担っています。

    詳細はこちら(外部サイトへ移動します)

出雲大社へのご参拝の際には、日本の伝統芸能である歌舞伎の原点に触れるため、阿国寺「連歌庵」へもぜひお立ち寄りください。

アクセス情報

この地で、歌舞伎の歴史と出雲の文化、そして出雲阿国の生涯に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?