出雲大社に参拝したいと思っていた日が「雨模様」だと、がっかりしてしまう方もいるかもしれません。
でも実は、雨の日の参拝は縁起が良いとされているのをご存知でしょうか?
この記事では、なぜ出雲大社で雨の日の参拝が吉兆とされるのか、その理由と、雨の日の参拝マナー・注意点について詳しく解説します。
なぜ雨の日の出雲大社参拝は縁起が良いのか?
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1. 龍神様がもたらす「恵みの雨」
日本の神道では、雨は「龍神様(りゅうじんさま)」の恩恵とされ、水や天候を司る存在として古くから信仰されています。
龍神様が雨を降らせることで、土地が潤い、五穀豊穣や命の繁栄がもたらされると考えられてきました。
特に出雲大社のような自然信仰が色濃く残る神社では、雨は神の訪れや祝福の象徴とされ、雨の日に参拝すること自体が「神様に歓迎されているサイン」とも解釈されます。
2. 雨は心身を清める「神聖な水」
神社において、水はけがれを祓う清浄の象徴とされています。
雨に濡れることは、神聖な水で身を清めることに通じ、「禊(みそぎ)」としての意味合いを持ちます。
つまり、雨の日の参拝は心身の浄化と、より深い神とのご縁を結ぶ機会とされるのです。
3. 神様からの祝福「雨降って地固まる」
「雨降って地固まる」という言葉にもあるように、雨は新たなスタートや運気好転の兆しとも言われます。
特に縁結びのご利益で知られる出雲大社では、雨の日の参拝が「これからの良縁や運命の始まり」を象徴する吉兆と捉えられています。
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雨の日の参拝でもご利益をしっかり受け取るポイント
1. 手水(ちょうず)は省略せず丁寧に
「雨で濡れてるから清めなくてもいいか」と思いがちですが、手水舎(ちょうずや)で手と口を清める作法は必ず行いましょう。
この行為自体が、神様に対する敬意と心身の浄化を意味します。
2. 靴や服装は歩きやすく、防水対策を
出雲大社は広く、参拝ルートも砂利道や石畳が多いため、滑りにくい靴やレインコート・傘を用意すると安心です。
雨音の静けさに包まれた境内では、いつもとは違う神聖な空気を感じられるでしょう。
出雲大社|雨の日の基本参拝ルート
通常の参拝ルートと同様、以下の順で進みましょう:
- 宇迦橋の大鳥居(うがばしのおおとりい)
- 勢溜(せいだまり)の鳥居
- 祓社(はらえのやしろ)で穢れを祓う
- 松の参道を歩く(心を整える時間)
- 手水舎で手と口を清める
- 銅の鳥居をくぐり拝殿へ
- 八足門で参拝
- 東十九社、素鵞社(そがのやしろ)、西十九社を参拝
- 最後に神楽殿で祈願
正式な参拝ルートの詳細は、下記記事を参考にしてください。
→ 出雲大社の参拝ルートはなぜ右回り?順路や順番はあるの?
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まとめ|雨の日の出雲大社参拝は“神様からの歓迎の証”
雨の日に出雲大社を訪れることは、「神様に歓迎されている」吉兆のサインとも言われています。
恵みの雨で心身を清めながら、大国主大神との深いご縁を結ぶ特別な参拝になることでしょう。
天気にとらわれず、雨の日ならではの神聖な空気と静けさを感じながら、ぜひゆっくりとお参りしてみてください。