出雲大社の参道は、神社では大変珍しく下り坂の参道『下り参道』になっています。
なぜ『下り参道』なのか? と気になりますよね。
そのわけを、私をはじめ大社町民の仲間と調べてみました。
是非、ご参考にお願いします。
出雲大社が、下り参道の理由
このような「下り参道」の神社は、大変めずらしく 全国でも約十社くらいしか無いようです。
出雲大社は、神社の中でも最も位が高い『官幣大社(かんぺいたいしゃ)』の一つですが、その中でも唯一、「下り参道」の神社のようです…。
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なぜ、「下り参道」なの?
神の封印説
神様は高いところに祀る(まつる)のが常識で、家の中の神棚も高いところに祀ってあります。
なのに出雲大社は、参道から見下ろしたところに本殿があるというのは、明らかに異常なことです。
何か特別な意味でもあるのでしょうか?
かつて天照天孫族(ヤマト朝廷)が、出雲勢力を武力鎮圧し、出雲に国譲りを迫った時、代わりに大国主命(おおくにぬしのみこと)を大切に祀ることを約束しています。
しかし、征服者である大和朝廷からすれば、敵の神である「出雲大社」を抹殺したいはずです。
そんなことをすれば、祟り神(たたりがみ)になってしまい、余計に厄介なことになるので、丁重に祀ることはするけれども、同時に封印したいという意図を込めていると思われます。
その表れが「下り参道」になったのでは無いでしょうか?
神への敬意説
その一方で、以下のように良い解釈をした意味もあるようです。
参道が下り坂になっていると、必然的に頭が下を向くようになり、頭を下げた姿勢になることで
・「神様に敬意を払ってお参りする」ことになる
・「へりくだることを参拝者に伝えるため」
という意味もあるようです。
また、「勢溜の大鳥居」が出雲大社の中でも一番高い位置にあり、
「勢溜(せいだまり)」から「本殿」に向かって
「気」や「エネルギー」が、流れ込んでいくという解釈もあるようです。