出雲の万九千神社とは?神々の直会と旅立ちの社をやさしく解説

「万九千神社って、どんな神社?」
「出雲大社の神在祭とどう関係があるの?」

出雲市斐川町にある万九千神社(まんくせんじんじゃ)は、神在月に出雲へ集まった八百万の神々が、最後に立ち寄ると伝えられる神社です。

出雲大社で神議りを終えた神々は、万九千神社で直会(なおらい)と呼ばれる神宴を催し、その後、全国各地へお帰りになるとされています。

この記事では、初心者の方にもわかりやすく、

  • 万九千神社の読み方と場所
  • 神在月・神等去出祭との関係
  • 御祭神とご利益
  • 境内のねずみの石像の意味
  • 御朱印・お守り・アクセス
  • 出雲大社と一緒に巡るおすすめルート

を、やさしく解説します。

まず結論|万九千神社は「神々の直会と旅立ちの社」

  • 読み方は「まんくせんじんじゃ」
  • 正式には「万九千社(まくせのやしろ)」とも呼ばれる
  • 神在月に出雲へ集まった神々が最後に立ち寄ると伝えられる
  • 神々が直会を催し、全国へ旅立つ「神等去出」の社
  • 境内には大国主大神にゆかりのあるねずみの石像がある

万九千神社は神在月に全国から出雲へ参集した八百万の神々が最後に立ち寄り、神議りを締めくくって神宴を催し、神在月26日から翌未明にかけて諸国へ旅立っていかれます。

万九千神社の読み方は?

万九千神社の読み方は、まんくせんじんじゃです。

正式には「万九千社(まくせのやしろ)」とも呼ばれ、地元では親しみを込めて「まんくせんさん」と呼ばれることもあります。

万九千神社はどこにある?

万九千神社は、島根県出雲市斐川町併川に鎮座しています。

出雲大社からは少し離れており、車で移動するのが便利です。

出雲大社参拝とあわせて巡る場合は、出雲市駅方面や斐川方面への移動時間も考えて計画しましょう。

万九千神社と神在月の関係

出雲地方では、旧暦10月を神在月と呼びます。

全国の八百万の神々が出雲に集まり、人々の縁や人生について神議りを行うと伝えられています。

出雲大社では、稲佐の浜で神々をお迎えし、神在祭が行われます。

そして神々は出雲各地を巡ったあと、最後に万九千神社へ立ち寄るとされています。

👉 出雲大社の神在祭の日程と見どころはこちら

神等去出とは?「からさで」と読む神々の旅立ち

万九千神社を知るうえで大切なのが、神等去出(からさで)です。

神等去出とは、出雲に集まった神々が、それぞれの国へお帰りになることを意味します。

神在月26日の晩、神々は万九千神社で直会(なおらい) ※ 飲み会のこと を催し、翌朝早く各地の神社へ帰途につくと紹介されています。

また、この神々のお立ちを地元では「神等去出(からさで)」と呼んできました。

神在月の流れをたどるなら、出雲大社だけでなく、万九千神社まで知っておくと理解がぐっと深まります。

直会とは?神々の宴という意味

万九千神社 巨大絵馬 20220730

万九千神社は、神々が直会(なおらい)を行う場所としても知られています。

直会とは、神事のあとに神前に供えたものをいただき、神様とのつながりを深める行事(酒宴)です。

万九千神社では、神在月に集まった八百万の神々が、神議りの締めくくりとして直会を催し、翌年の再会を約束して全国へ旅立つと伝えられています。

万九千神社の御祭神

万九千神社の御祭神は、次の神々です。

  • 櫛御気野命(くしみけぬのみこと)
  • 大穴牟遅命(おおなむちのみこと)
  • 少彦名命(すくなひこのみこと)
  • 八百万神

大穴牟遅命は、大国主大神の別名として知られます。出雲大社の御祭神とも深く関わるため、万九千神社は出雲大社とあわせて理解したい神社です。

櫛御気野命

熊野大社(松江市八雲町)の主祭神でもあり、食物の神として農業などの生産を司られてます。

そして、素戔嗚尊(すさのおのみこと) の別名。

大穴牟遅命

出雲大社の主祭神であり、縁結びなどを司られてます。

大国主神(おおくにぬしのかみ)の別名。

少彦名命

大国主神(おおくにぬしのかみ) と協力して、国土の開拓と国作りを果たされた神。

農耕をはじめ、酒造り、医薬、温泉などを司られてます。

万九千神社のご利益

万九千神社は、神々の直会と旅立ちに関わる社として、さまざまなご神徳が伝えられています。

  • 縁結び
  • 旅の安全
  • 諸願成就
  • 病気平癒
  • 会議・宴席・直会の円満成就
  • 五穀豊穣
  • 産業繁栄

万九千神社は食物・五穀豊穣・農業・土木・建築などの諸産業繁栄に霊験があり、近年は旅行の安全や宴会にゆかりの飲食業の方のお参りも増えているようです。

境内のねずみの石像はなぜある?

万九千神社の境内には、かわいらしいねずみの石像が点在しています。

これは、古事記に登場する大国主大神とねずみの物語に由来します。

大国主大神(おおくにぬしのおおかみ) は、須佐之男命(すさのおうのみこと) から火難の試練を受けたとき、ねずみが助けたと伝えられています。

出雲大社にはうさぎの石像が多くありますが、万九千神社ではねずみの石像に注目してみてください。

👉 出雲大社のハートうさぎ記事はこちら

神宴をするねずみ像にも注目

万九千神社のねずみ像の中には、盃を交わしているような石像もあります。

神々の直会の社らしい、万九千神社ならではの見どころですね。

万九千神社 ねずみ像2 20220730

万九千神社の神在祭はいつ?

万九千神社の神在祭は、出雲大社の神在祭より少し後の時期に行われます。

万九千神社の神在祭は、旧暦10月17日から26日まで行われるので、2026年は、11月25日から12月4日までとなります。

このように、神在祭の日程は旧暦に基づくため、毎年新暦の日付が変わります。

参拝前には、必ず万九千神社公式サイトで最新の日程を確認してください。

神等去出祭とは?

万九千神社で特に重要なのが、神々をお送りする神等去出祭です。

2026年は、万九千神社において11月25日から12月4日まで神在祭が行われ、最終日の12月4日の夕刻から大祭・湯立神事・神等去出祭が行われます。

神等去出祭は、出雲に集まった神々が全国へお帰りになる節目の神事です。

神在月を締めくくる大切な祭りとして、出雲大社の神在祭とあわせて知っておきたいですね。

神在月に万九千神社へ行くときの注意点

  • 神在祭・神等去出祭の日程は毎年変わるため公式情報を確認する
  • 神事中は静かに見守る
  • 境内や周辺で大声を出さない
  • 写真撮影は現地の案内に従う
  • 駐車場や周辺道路の混雑に注意する
  • 夕方以降の神事では足元や帰路も確認する

昔は「からさで」の夜に境内を覗いたり、外出したり、大声を出したりすることを慎み、静かに神々をお送りする風習があったようです。

現代でも、神事の場では敬意を持って静かに過ごしたいですね。

御朱印・お守りはある?

万九千神社では、御朱印やお守り・授与品を受けられます。

訪れる場合や特定の御朱印・お守りを希望する場合は、事前に公式サイトを確認しておくと安心です。

👉 万九千神社の御朱印・お守りについてはこちら

出雲大社のお守りについて知りたい方はこちらも参考になります。

👉 出雲大社のお守りの種類と選び方はこちら

出雲大社と万九千神社は一緒に巡れる?

出雲大社と万九千神社は、同じ出雲市内にありますが、徒歩で気軽に行き来できる距離ではありません。

車やレンタカーがあると巡りやすいです。

神在月の流れを意識するなら、まず出雲大社で神在祭や十九社について知り、その後、神々の旅立ちの社である万九千神社へ向かうと、出雲神話の流れがつながって感じられます。

👉 出雲大社の観光モデルコースはこちら

おすすめ参拝ルート|神在月を深く巡る場合

  1. 稲佐の浜で神迎神事の舞台を知る
  2. 出雲大社で参拝する
  3. 十九社を見て、神々の宿所を知る
  4. 上宮・下宮で神議りの場を知る
  5. 万九千神社へ移動する
  6. 神々の直会と旅立ちの社として参拝する

この流れで巡ると、神々を迎える場所、滞在する場所、話し合う場所、旅立つ場所がつながって理解できます。

👉 出雲大社から稲佐の浜への行き方はこちら

万九千神社とあわせて知りたい神社

出雲大社

全国の神々をお迎えし、神在祭が行われる出雲信仰の中心です。

佐太神社

松江市にある神在祭で知られる神社です。神在月の出雲を広く巡りたい方におすすめです。

朝山神社

出雲市にある神在祭ゆかりの神社です。出雲大社とはまた違う静かな雰囲気があります。

熊野大社

松江市八雲町にある古社で、神在祭の行事も行われます。

よくある質問

万九千神社は何と読みますか?

「まんくせんじんじゃ」と読みます。正式には「万九千社(まくせのやしろ)」とも呼ばれます。

万九千神社はどんな神社ですか?

神在月に出雲へ集まった八百万の神々が最後に立ち寄り、直会を催して全国へ旅立つと伝えられる神社です。

神等去出とは何ですか?

「からさで」と読み、出雲に集まった神々がそれぞれの国へお帰りになることを意味します。

万九千神社のねずみ像は何ですか?

古事記で大国主大神を助けたねずみに由来するとされる石像です。境内のあちこちに置かれています。

出雲大社と万九千神社は同じ日に巡れますか?

車やレンタカーがあれば同じ日に巡れます。公共交通の場合は時間に余裕を持って計画しましょう。

まとめ|万九千神社は、神在月の締めくくりを感じる「神々の旅立ちの社」

万九千神社は、出雲の神在月を深く知るうえで欠かせない神社です。

  • 読み方は「まんくせんじんじゃ」
  • 神在月に八百万の神々が最後に立ち寄ると伝えられる
  • 神々が直会を催し、全国へ旅立つ社
  • 神等去出は「からさで」と読む
  • 境内には大国主大神にゆかりのあるねずみの石像がある
  • 出雲大社の神在祭とあわせて知ると理解が深まる

出雲大社で神々をお迎えし、万九千神社で神々をお送りする。
この流れを知ると、神在月の出雲旅はより特別なものになります。

神在月や出雲神話に興味がある方は、ぜひ万九千神社にも足を運んでみてくださいね。

👉 万九千神社の参拝方法の詳細はこちら


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