出雲大社の十九社(じゅうくしゃ)とは?神様の宿所として扉が開く時期をやさしく解説

「出雲大社の十九社って、どんな場所なの?」
「神在祭のときだけ扉が開くって本当?」

出雲大社の御本殿まわりを歩いていると、東西に長く並ぶお社があります。

それが十九社(じゅうくしゃ)です。

十九社は、出雲大社の境内の東西2か所にあり、神在祭の期間には全国から集まられる八百万の神々の宿所になると伝えられています。

この記事では、初心者の方にもわかりやすく、

  • 十九社とはどんなお社なのか
  • なぜ神様の宿所とされるのか
  • 扉が開くのはいつなのか
  • 東十九社と西十九社の違い
  • 参拝ルートの中でどう巡るとよいか

を、やさしく解説します。

まず結論|十九社は「八百万の神々の宿所」とされるお社

  • 出雲大社境内の東西2か所にある
  • 御祭神は八百万の神々
  • それぞれ19枚の扉があるため「十九社」と呼ばれる
  • 神在祭の期間には扉が開かれる
  • 普段は全国の神々への遥拝所となる

出雲大社の神在月を理解するうえで、十九社はとても大切な場所です。

神在月や神在祭の流れを先に知っておきたい方は、こちらも参考になります。

👉 出雲大社の神在祭をやさしく解説した記事はこちら

十九社はどこにある?東十九社と西十九社

十九社は、出雲大社の御本殿を囲むように、東西に2棟あります。

  • 東側にあるもの:東十九社(ひがし じゅうくしゃ)
  • 西側にあるもの:西十九社(にし じゅうくしゃ)

参拝ルートの流れでは、拝殿・八足門でお参りしたあと、御本殿まわりを右回りで進む中で東十九社、西十九社を巡る形になります。

「御本殿だけ参拝して終わり」にしてしまうと見落としやすい場所ですが、出雲大社らしい神在月信仰を感じられる大切なお社です。

👉 十九社を含む参拝順路はこちら

十九社の御祭神は八百万の神々

十九社の御祭神は、八百万の神々です。

旧暦10月、全国では「神無月」と呼ばれる時期に、出雲地方では「神在月」と呼ばれます。

それは、全国の八百万の神々が出雲に集まられると伝えられているためです。

その神々が出雲大社に滞在される期間、宿所になるとされているのが十九社です。

また、東西の十九社では、それぞれ19枚の扉がありますが、普段は扉は閉められてます。

そして由来は、19枚の扉の社であることから「十九社」という名とのことです。

十九社1_20230408

なぜ十九社は「神様の宿所」といわれるの?

旧暦10月10日の夜、稲佐の浜にて「神迎え神事」、翌日からの1週間は出雲大社にて様々な神事が執り行われます。

その後、全国からお集まりになった八百万の神々は、出雲大社へと向かわれ、神在祭の期間を過ごされると伝えられています。

そのことにより旧暦の10月では、全国一般的に「神無月」、出雲地方だけは「神在月(かみあるづき)」といわれています。

十九社2_20230408

この八百万の神々が出雲大社にお集まりになる1週間は「神在祭(かみありさい)」といわれます。

この神在祭の期間、出雲大社の十九社は、八百万の神々の宿所として、全国の神様がお泊りになられます。

出雲大社の十九社の扉はいつ開く?

十九社3_20230408

十九社の扉が開かれるのは、旧暦の10月の1週間、全国の八百万の神々が出雲大社にお集まりになられる「神在祭(かみありさい)」の期間となります。

その期間では、十九社の19枚の扉は開かれています。

普段は閉じられている扉が、神在祭の期間だけ開かれるという点に、特別な神事の空気を感じますね。

神在祭の時期に参拝する方へ

神在祭の時期は、出雲大社全体が特別な雰囲気に包まれます。

十九社の扉が開いている姿を見られるのも、この時期ならではです。

ただし、神在祭期間は参拝者も多くなります。写真撮影や見学の際は、周囲の方の迷惑にならないよう、静かに参拝しましょう。

神在祭の期間中に行われる縁結大祭についても知りたい方は、こちらもどうぞ。

👉 出雲大社・縁結大祭とは?日程・申込み方法はこちら

普段の十九社は何の場所?

出雲大社の十九社は、普段は扉が閉められています。

いつもは、八百万の神への遙拝所となり、遠く離れた所から全国の神々に参拝をします。

遥拝所とは、遠く離れた場所から神様を拝む場所のことです。

つまり、普段の十九社では、全国の神々に向かって祈りを届けるような気持ちで参拝することができます。

十九社はなぜ東西2か所にあるの?

境内の東西に十九社はありますが、なぜ、東西の2か所にあるのか不思議ですよね?

出雲大社を中心に東におられる神様・西におられる神様で、東西に分かれて宿所とされると聞いたことがありますが、詳細は明確ではありません。

十九社の歴史|現在の社殿は1809年建立

現在の十九社は、平成の大遷宮の修理時に見つかった棟札から、1809年(文化6年)に建てられたものとされています。

また、建材にはモミの木が多く使われており、出雲大社境内でモミの木の建材使用が見られるのは、東西の十九社2棟しかみられないそうです。

こうした歴史を知ると、普段は静かに佇んでいる十九社も、より特別な存在に感じられます。

参拝ルートの中で十九社はいつ参拝する?

出雲大社の参拝では、拝殿・八足門前でお参りしたあと、御本殿まわりを右回りで巡る流れが基本です。

その中で十九社は、次のような順番で参拝すると自然です。

  1. 拝殿で参拝する
  2. 八足門前で参拝する
  3. 東十九社に手を合わせる
  4. 素鵞社へ向かう
  5. 本殿西の遥拝場で参拝する
  6. 西十九社に手を合わせる
  7. 神楽殿へ向かう

この流れなら、出雲大社らしい右回りの参拝順路に沿って、十九社も自然に巡ることができます。

👉 素鵞社の神秘について詳しく見る

十九社を参拝するときの注意点

  • 神在祭期間中は混雑しやすいので譲り合う
  • 扉が開いていても近づきすぎず、静かに参拝する
  • 写真撮影は周囲の参拝者に配慮する
  • 普段は遥拝所として、全国の神々へ手を合わせる気持ちで参拝する
  • 御本殿まわりの順路を意識して巡る

十九社は、神在月の出雲信仰を象徴する大切な場所です。
観光気分だけでなく、神様の宿所に向き合う気持ちで静かに参拝したいですね。

👉 出雲大社でやってはいけないタブーはこちら

十九社はこんな方におすすめ

神在月・神在祭に興味がある方

十九社は神在祭と深く関わるため、神在月の意味を知りたい方にとてもおすすめです。

出雲大社を深く参拝したい方

拝殿や神楽殿だけでなく、御本殿まわりまで丁寧に巡ることで、出雲大社の奥深さを感じられます。

全国の神々に手を合わせたい方

普段の十九社は遥拝所とされているため、全国の八百万の神々へ祈りを届けるような気持ちで参拝できます。

よくある質問

十九社は何と読みますか?

「じゅうくしゃ」と読みます。

十九社はどこにありますか?

出雲大社の御本殿まわりの東西2か所にあります。東側が東十九社、西側が西十九社です。

十九社の扉はいつ開きますか?

神在祭の期間に開かれるとされています。普段は扉が閉じられています。

普段の十九社は参拝できますか?

はい。普段は八百万の神々への遥拝所として参拝できます。

十九社はなぜ19枚の扉があるのですか?

19枚の扉を持つ社であることから「十九社」と呼ばれるとされています。

まとめ|十九社は神在月の出雲大社を象徴する大切なお社

出雲大社の十九社は、御本殿まわりの東西にある末社で、御祭神は八百万の神々です。

  • 東十九社と西十九社がある
  • 19枚の扉を持つことが名前の由来
  • 神在祭の期間には神様の宿所となる
  • 普段は全国の神々への遥拝所となる
  • 現在の社殿は1809年に建てられた歴史ある建物

神在祭の時期に扉が開く姿はもちろん、普段の静かな十九社にも、出雲大社ならではの神聖な意味があります。

出雲大社を参拝するときは、ぜひ御本殿まわりを丁寧に巡り、十九社にも静かに手を合わせてみてください。

神在月の出雲の世界が、より深く感じられるはずです。


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