時間切れで後悔しない!2泊3日で巡る「出雲國神仏霊場」大人のドライブモデルコース

[著者情報]

松本 結(ユウキ ユイ)
トラベルライター / 御朱印・寺社巡り愛好家

山陰地方のドライブ旅行や、寺社巡りのルート設計を専門に執筆。出雲國神仏霊場も実際に巡拝し、「無理なく、心に残る旅にすること」を大切に、現実的な旅程づくりを提案しています。


「夫婦で島根・鳥取を旅行するなら、出雲大社だけでなく、出雲國神仏霊場も巡ってみたい」

そんなふうに思って調べ始めたものの、「20社寺もあるなんて、2泊3日で回れるの?」「御朱印や護縁珠はどこでいただけるの?」「車ならどの順番が効率的?」と、計画段階で迷っていませんか。

出雲國神仏霊場は、神話の国・出雲を中心に、島根・鳥取の神社仏閣を巡る特別な巡拝ルートです。

御朱印や護縁珠をいただきながら巡る旅は、ただの観光とは違う、心に残る時間になります。

ただし、2泊3日で20社寺すべてを無理に回ろうとすると、移動ばかりで疲れてしまい、せっかくの夫婦旅行が慌ただしいものになってしまうこともあります。

この記事では、初心者の方でも計画しやすいように、出雲國神仏霊場の基本、2泊3日で無理なく巡る考え方、エリア別のドライブモデルコースをやさしくご紹介します。

出雲國神仏霊場とは?神社とお寺を巡るご縁の旅

出雲國神仏霊場とは、出雲地方を中心とした20の神社仏閣を巡る霊場巡拝です。

第1番の出雲大社をはじめ、一畑寺、佐太神社、八重垣神社、熊野大社、美保神社、日御碕神社など、山陰を代表する社寺が含まれています。

この巡拝の魅力は、神社だけ、お寺だけに限らず、神仏の垣根を越えて巡れることです。

出雲らしい「ご縁」を感じながら、歴史ある社寺を一つひとつ訪ねていくことができます。

また、各社寺では巡拝の証として御朱印や護縁珠をいただけます。

護縁珠には、各社寺の名前や教えにちなんだ一文字が刻まれており、集めていくことで旅の思い出が形に残ります。

なお、御朱印や護縁珠、巡拝帳などの授与料は変更される場合があります。

出発前には、必ず公式サイトや各社寺の最新情報を確認しておきましょう。

2泊3日で20社寺すべて巡るのは大変?知っておきたい3つの注意点

「せっかく行くなら、全部回りたい」と思う方も多いはずです。けれど、2泊3日の旅行で20社寺すべてを巡るのは、かなり慌ただしい行程になります。

特に夫婦旅行や大人のゆったり旅では、無理に満願を目指すよりも、エリアを絞って丁寧に巡る方が満足度は高くなります。

1. 移動距離が想像以上に長い

出雲國神仏霊場の20社寺は、出雲市・松江市・安来市・鳥取県大山周辺まで広がっています。

宍道湖や中海を囲むように点在しているため、地図で見る以上に移動時間がかかります。

「近そうだから次も行ける」と思っても、実際には山道や市街地の渋滞、駐車場から本堂までの徒歩移動などで時間を取られることがあります。

2. 御朱印・護縁珠の受付時間に注意が必要

社寺の参拝自体はできても、御朱印や護縁珠の授与時間は限られています。夕方に到着しても、受付が終了している場合があります。

そのため、1日の最後の社寺には、余裕をもって15時台に到着する計画がおすすめです。

3. 参拝には思ったより体力を使う

寺社巡りは、車移動が中心でも意外と歩きます。境内の石段、参道、坂道、砂利道などもあるため、ヒールや履き慣れない靴では疲れやすくなります。

特に2泊3日で複数の社寺を巡る場合は、歩きやすい靴と、時間にゆとりを持った計画が大切です。

出雲國神仏霊場20社寺の広域分布マップ

2泊3日なら「満願」よりもエリア別に厳選するのがおすすめ

2泊3日で出雲國神仏霊場を巡るなら、最初から20社寺すべてを詰め込むより、エリアを決めて巡るのがおすすめです。

たとえば、1日目は松江周辺、2日目は出雲周辺、3日目は時間に合わせて追加で1〜2社寺、という形にすると、移動の無駄が少なくなります。

目安として、1日に無理なく巡れるのは4〜6社寺ほどです。昼食や休憩、境内でゆっくり過ごす時間も考えると、それくらいがちょうどよいペースです。

✍️ 旅の計画アドバイス
2泊3日の旅では、「何社寺回れたか」よりも「どれだけ気持ちよく参拝できたか」を大切にしましょう。急ぎ足で数をこなすより、1社寺ごとの空気や歴史を味わう方が、あとから思い出に残る旅になります。

【2泊3日】出雲國神仏霊場・大人のドライブモデルコース

ここでは、レンタカーを利用し、夫婦で無理なく巡ることを想定したモデルコースをご紹介します。

すべての社寺を回る満願コースではなく、出雲國神仏霊場の魅力を感じやすい社寺を中心にした、初心者向けの現実的なコースです。

日程 時間の目安 目的地 ポイント
1日目
松江エリア
10:30 八重垣神社 縁結びで有名。鏡の池も人気。
12:00 松江市内で昼食 出雲そばや海鮮で休憩。
13:30 熊野大社 落ち着いた雰囲気で、ゆっくり参拝しやすい。
15:00 須我神社 時間に余裕があれば立ち寄りたい社寺。
16:30 松江しんじ湖温泉などに宿泊 宍道湖の夕日を楽しむのもおすすめ。
2日目
出雲エリア
9:00 宿を出発 朝のうちに移動開始。
10:00 出雲大社 第1番。旅の中心にしたい大切な社寺。
12:00 神門通り周辺で昼食 割子そばやぜんざいなども楽しめる。
13:30 日御碕神社 朱塗りの社殿と海沿いの景色が美しい。
15:30 長浜神社 または 須佐神社 移動時間と受付時間を見て選択。
17:00 出雲市内に宿泊 2日目は早めに宿へ。
3日目
調整日
9:00 一畑寺 または 佐太神社 帰りの時間に合わせて1〜2社寺を追加。
午後 空港・駅へ お土産購入の時間も確保。

このコースのポイントは、1日に詰め込みすぎないことです。

特に出雲大社は、境内だけでなく神門通りや周辺散策も楽しめるため、90分〜2時間ほど見ておくと安心です。

もっと巡りたい人向けの追加候補

時間や体力に余裕がある方は、次の社寺を追加候補にするとよいでしょう。

  • 一畑寺(一畑薬師):目のお薬師さまとして知られる名刹。山上にあり、景色も楽しめます。
  • 佐太神社:落ち着いた雰囲気の古社。松江方面の行程に組み込みやすいです。
  • 月照寺:松江藩主ゆかりの寺。しっとりとした大人旅に向いています。
  • 美保神社:中海・美保関方面まで足を延ばすなら候補にしたい神社です。

ただし、追加する場合も「受付時間に間に合うか」「移動が長くなりすぎないか」を必ず確認しましょう。

出雲國神仏霊場巡りで失敗しない持ち物

寺社巡りは、準備しておくと当日の快適さが大きく変わります。

  • 歩き慣れた靴:石段や砂利道があるため、スニーカーがおすすめです。
  • 小銭と千円札:御朱印や護縁珠の授与に備えて用意しておくと安心です。
  • 巡拝帳:現地で購入する場合は、早めの社寺でいただくとスムーズです。
  • 飲み物:山間部や移動中はコンビニが少ない場所もあります。
  • 羽織もの:季節によっては境内や山道が冷えることがあります。
  • スマホ充電器:ナビや写真撮影で電池を消耗しやすいです。

よくある質問

Q. 2泊3日で満願はできますか?

A. 不可能ではありませんが、観光や食事を楽しむ余裕がかなり少なくなります。初めての方や夫婦旅行の場合は、満願を急がず、エリアを絞って巡るのがおすすめです。

Q. 御朱印と護縁珠は必ずいただいた方がいいですか?

A. 必須ではありません。参拝だけでも十分に意味のある旅です。ただ、巡拝の記念として形に残したい方には、御朱印や護縁珠はとてもよい思い出になります。

Q. どの社寺から巡ってもよいですか?

A. 基本的には、旅程に合わせて巡りやすい順番で大丈夫です。番号順にこだわるより、移動しやすいエリアごとに組む方が、2泊3日では現実的です。

Q. 車がないと巡るのは難しいですか?

A. 一部は公共交通機関でも行けますが、20社寺を効率よく巡るなら車が便利です。特に山間部や郊外の社寺は、バスの本数が少ない場合があります。

Q. 服装はどうすればいいですか?

A. きれいめで動きやすい服装がおすすめです。境内を歩く時間が長くなるため、靴は必ず歩き慣れたものを選びましょう。


まとめ:2泊3日は「無理なく巡る」がいちばんの成功ポイント

出雲國神仏霊場は、20社寺すべてを巡る満願も魅力的ですが、2泊3日の旅では無理に詰め込みすぎないことが大切です。

出雲エリア、松江エリア、安来・大山エリアのように分けて考えると、移動の負担が減り、1社寺ごとの参拝時間をゆっくり取れます。

今回ご紹介したモデルコースを参考にすれば、出雲大社を中心に、八重垣神社、熊野大社、日御碕神社などを無理なく巡ることができます。

大切なのは、「全部回ること」ではなく、「心穏やかにご縁を感じること」です。

御朱印や護縁珠をいただきながら、ご夫婦でゆっくり語り合う時間も、きっと旅の大切な思い出になります。

どうぞ無理のない計画で、出雲らしい素敵なご縁旅を楽しんでくださいね。


[参考文献リスト]