出雲大社の砂交換とは?方法・場所・使い方を徹底解説!

出雲大社で「砂の交換」ができるって知ってますか?

出雲大社では、「稲佐の浜」で採取した砂を、境内の「素鵞の社(そがのやしろ)」で交換する風習があります。

これは、出雲大社に古くから伝わる「お清めの砂」の風習で、参拝者が神聖な砂を持ち帰り、お守りや厄除けとして使う文化です。

初めて聞いた方には少し不思議に思えるかもしれません。

今回は、この「砂交換」の意味や方法、使い方まで、地元民の視点から分かりやすくまとめました。

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お清めの砂とは?

出雲大社では、神々が集う稲佐の浜で砂を採取し、素鵞の社の砂と交換することで「お清めの砂」を授かるとされています。

この砂には、スサノオノミコトの御神徳が宿るとされ、持ち帰って家や玄関、車などを清める使い方が一般的です。

砂交換ができる場所:素鵞の社(そがのやしろ)

「お砂の交換」は、出雲大社境内の最北端にある「素鵞の社」で行えます。

ここはヤマタノオロチ伝説でも知られる「スサノオノミコト」を祀る神聖な場所。

素鵞の社の軒下には、2つの木箱が設置されています。

ひとつは「稲佐の浜の砂」を納める箱、もうひとつは「出雲大社の砂」をいただく箱です。

出雲大社でのお砂交換:具体的な手順

「お砂の交換」の方法は、次の3つの手順があります。

1.稲佐の浜で砂を採取する
2.出雲大社の参拝ルートに従い参拝する
3.素鵞の社で砂を交換する

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1.稲佐の浜で砂を採取

稲佐の浜は、出雲大社から西に約1kmの位置にある神聖な砂浜。
旧暦10月には「神迎え神事」も行われる場所です。

砂を採取する際は、小さな袋やスコップを用意し、採取後は表面を均すのがマナーです。
※持ち帰りやすい量を意識しましょう。

稲佐の浜20230415

2. 出雲大社に参拝

正門20230328

稲佐の浜で砂の採取後は、出雲大社・正門(二の鳥居)から参拝します。

 

祓社_20230326アイキャッチ

参道の途中にある、祓社(はらえのやしろ) にて穢れ(けがれ)をはらいます。

【紹介記事】 出雲大社の祓社・はらえのやしろ! 最初に参拝するのはなぜ?

 

手水舎20230415

さらに、祓の橋(はらえのはし)、手水舎(てみずや)にて穢れ(けがれ)をはらいます。

 

鳥居(銅の鳥居)20230415

そして、四の鳥居(銅の鳥居) をくぐります。

 

八足門20230328

拝殿に参拝し、八足門から御本殿に向かい参拝します。

 

十九社3_20230408

八足門からは右回りに、東十九社など参拝をすすめ、御本殿の裏(境内の最北)にある「素鵞の社」に向かいます。

【紹介記事】 出雲大社の十九社・じゅうくしゃ! 神々の宿所として開かれるのはいつ?

 

3.素鵞の社で砂を交換

祓社(神楽殿)1_20230326

「素鵞の社」にて参拝後に、社を右から回ります。

 

出雲大社素鵞の社5_20230326

すると「素鵞の社」の軒下に、砂の入った木箱が2つあります。

2つの木箱の内、砂が濡れている方の木箱に「稲佐の浜」から採取した砂を入れます。

もう一方の木箱からお砂をいただき、お持ち帰りができます。

お砂をいただいたら、お礼としてもう一度「素鵞の社」に参拝してください。

【紹介記事】 出雲大社の素鵞社・そがのやしろ! パワースポット(岩など)で知られるわけとは?

 

お清めの砂の使い方

出雲大社からいただいた「お清めの砂」は、お守り・厄払い・お清めなど、様々な使い方があります。

お守りとして

お守り袋に少量を入れて、身につけます。

家庭用のお清め

マンションなどの住宅では、「お清めの砂」を4つ、小さなお皿や小さな瓶に入れ小分けにします。

小分けにしたお砂を、住宅の四隅にそれぞれ置きます。

玄関や庭にもまくことで、厄除けや運気上昇のご利益が期待されます。

車や自転車などの乗り物

清めの意味を込めて、少量まくのも効果的とされています。

 

古くなった砂の処分方法

特に決まりはありませんが、1年後に出雲大社へお礼参りし、稲佐の浜へ砂を戻し、再度交換するのが望ましいとされています。

 

よくある質問(FAQ)

Q. なぜ砂を交換するのですか?

出雲大社の砂は「お清めの砂」とされ、スサノオノミコトの御神徳を持つとされるためです。

Q. 持ち帰る砂の量に決まりはありますか?

マナーとして、持参した砂よりも少なめの量を持ち帰るのが基本です。

Q. 稲佐の浜の砂は途中で捨てていいですか?

NGです。砂は素鵞の社に納めてから、新たな砂をいただくのが正式な流れです。

まとめ

出雲大社での砂交換は、スピリチュアルな体験としても注目されています。

正しい手順とマナーを知って、神聖な「お清めの砂」をいただき、日常の厄払いに役立ててください。

 

 

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